タグラグビー

 1~4年生の今日の午後の体育では、タグラグビーを行いました。5年生以上の学年でも現在、体育で行っています。

 タグラグビーとは、それぞれ腰に2本のタグをつけてラグビーを行うというもの。

 ルールは簡単に言うと、ボールを持っている人をタックルで止めたり、直接ボールを取ったりすることはできません。その代わりボールを持っている人のタグを取ると、ボールを持っている人はそこから動けなくなる、そして、味方にパスをしないといけないというルールです。ボールは後ろにしかパスできない、トライすると点が入るといったところは普通のラグビーと一緒です。

 まだルールを確認しながら実戦形式での練習となりますが、激しい動きもさることながらチームの協力が不可欠で、子どもたちは夢中になって取り組んでいます。

パスのことも考えて、ボールを持っている人の後ろの方に味方はいます。
相手チームのスキをついて前進!
トライ!!
2022年7月15日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : moronaga

職場体験

 オランダでは、日本でいう高校の教育課程の中に職場体験があるようです。時間は30時間。単位認定がかかっているため体験する高校生はみんな、結構シビアに体験先を自分で探すのだとか。この職探しは学校は全く斡旋してくれないそうです。この辺りはさすがオランダと思わざるを得ませんが、社会全体に職場体験の文化が根付いているということが根本的にあるからできることなのでしょう。

 さて、本校にもオランダの高校生が職場体験に来ています。今週いっぱいと、来週に延期となった1~4年生の社会科見学にも一緒に行ってもらう予定にしています。

1・2年生との昼食                  5年生の授業(算数)参観

 職場体験の後は、レポートが待っているのだとか・・・。

「簡単なものです。」と職場体験中の本人は言いますが、しっかりと成績もつけられるのだそうです。

 職場体験中も、また、その後のレポートも頑張ってほしいです。

 

7月13日(水)のJSR

 オランダ国内でもコロナ感染者が増えているようですね。感染対策にはしっかりと予防することが大切ですが、十分な睡眠、好き嫌いせずしっかり野菜を取るなどの食事管理、適度な運動等、普段の生活習慣も大切になります。それでも感染する時は感染するものです。体調がすぐれない、熱っぽい、咳が出るなど、気になるときはしっかりと身体を休めてください。

 さて今日、中学部では「実力テスト」が実施されています。先月行う予定でしたが、日本からの配送が遅れ今日の実施となりました。

 「小学生にもどりた~い。「カラーで印刷されたテスト(小学校のテスト)がいいなぁ。」等など、テストを始める前は、色々と言っていましたが、いざテストが始まると顔つきも変わり真剣に取り組んでいました。このテストに向けてしっかりと準備をしてきたことと思いますので、ぜひ、実力を出し切ってほしいと思います。

中学部1年生
中学部2年生 どちらの学年も1時間目は英語、リスニングテストから

 

ハーリング レッスン

 現地理解教育の一環で毎年行っている「ハーリング レッスン」を7月4日に3・4・5年生、5日に1・2・中学部で行いました。ハーリング好きの児童生徒にとっては待ちに待った日でした。

 この日のために外国語(英会話)の授業の中で、オランダ語レッスンを行い、ハーリングの注文の仕方を学んできました。

 当日朝は学校に来るなり、「ハーリング代(各自、家から代金を持たせてもらっています)を忘れました・・・。」としょんぼりする子、「僕は明日だよね。今日じゃないよね。」と確認する子等々。遠足や修学旅行とはまた違った緊張&興奮状態でした。

 もちろん注文は一人ずつ。お店のおじさんは「オランダ語でないと売ってはくれないらしい!」との触れ込みで、子どもたちはお経のように何度もオランダ語を唱えたり、先生に聞いて練習したり・・・。

 店のおじさん、実は日本語の「ニシン」「玉ねぎ」「持ち帰り」の3つは理解できるという噂もありますが、定かではありません(興味のある方は、ぜひ行って確かめてください)。

 食べ方はもちろんオランダ流。

①まず、玉ねぎをハーリングにまとわせる。

②上を向いて大きな口を開ける(その時の足は肩幅に開いても開かなくてもよし)。

③ハーリングの尾っぽを持って、頭の方からがぶり。

 

 今年のハーリングは特に脂ものっていて美味しいようです。

工事中

保護者の皆様はご存知の通り、本校正面は現在工事中です。お隣のNAISRの話では、キャンティーンをカフェ風にするのだそうです。夏休み明けには工事も終わることと思いますが、それまでの間は正面のゲートはくぐれても、玄関まではたどり着けません。JSRに用がある場合は、面倒ですがお電話下さい。すぐに裏側ゲートを開けます。

不便をおかけしますがよろしくお願いします。

夏! 

 今日(6月23日)の昼休みは多くの児童生徒がプレイグラウンドに出て、遊んでいました。午後1時15分を少し過ぎたあたりから、授業の準備のために次々と校舎内へ帰ってきた子どもたちの顔は、赤く火照っていました。汗で髪の毛もびっしょりという子もいました。

「遊びすぎた~。」「暑い~。」と言いながらも1時20分からのマロニエタイムの準備をする子、頭から水をかぶっている子、顔を洗っている子、ハンカチを濡らして腕をふく子等々。それでも1時20分になると各教室からの声はやみ、授業に集中する様子が見られました。

 暑くなってきています。必要に応じて2本目の水筒や着替えを持たせていただくなどして下さい。

今月の掲示「熱中症予防」です。グリーンの「ン」が手書きですので写真では見えにくいですが、「グリー」ではなく「グリーン」です。

中間試験終了、その後は・・・

 中学部では前期中間考査が昨日と今日、2日間ありました。

英語のテストの様子

 中学部1年生にとっては初めての試験で、緊張もしていたことと思いますが、力が発揮できたのではないかと思います。

 この試験の後の楽しみはというと、いよいよ来週に迫った修学旅行! 旅行のしおりも今日完成しました。あとは各自で準備をして、出発当日を待つばかりです。

グループでの作業の様子(6月22日)

 修学旅行の様子については、随時このHPでお知らせできるようにしていきたいと思っています。

 お楽しみに!

遠足!

 5年生と中学部が修学旅行に行っている間、1~4年生は遠足に出かけます。今年の行先は「ブライドルプ動物園」です。ロッテルダム市内、中央駅から比較的近いということもあり、過去に行ったことがある児童もいます。しかし、学校の遠足で行くとなると見える景色も楽しみ方も違ってきます。

6月22日(水)
見学の順番を話し合いで決めています。

 今回の遠足も異年齢縦割り班を編成し、3・4年生が1・2年生のめんどうを見ながら、リードして遠足を行う予定です。このような異年齢の活動で大切にしているのが事前の学習活動、つまり話合いです。遠足は思い出作り、楽しい思いをするためだけに行うのではありません。今までの学びと経験を実際の生活の中で実践することで生かしていく機会、場面です。単に楽しかった!という思いで終わらせないために、異年齢の中でそれぞれの学年に応じた役割や目標をもち、相手を意識しながら行動することができるよう、しっかりと事前に話し合いを含めた学習を行います。

 このような「プロジェクト型」の異年齢による活動(運動会に向けての活動も同じです。詳しくは6月15日をご覧くださ~い)こそ、普段の学びの集大成であり、子どもたち一人一人の成長と真価が問われるところでです。通常の教科学習も、このような「プロジェクト型」の学びも、異年齢という枠組みの中で大切にしていきたい学び方と場です。

2022年6月22日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : moronaga

新しい仲間

 先週、JSRに新しい仲間が増えました。

 転入生の初日は、転入生よりも在校生の方が朝からソワソワ・・・・・・。転入生が待機している図書室の近くをウロウロ。・・・・・・。

 転入生も臨時の朝会で自己紹介する時は少し緊張気味でしたが、1日も経たないうちにすっかりみんなと打ち解けていました。

 まだ慣れないことはたくさんあると思いますが、心身ともに一日でも早くJSRっ子になれるようみんなで教え合い、語り合い、学び合っていきたいと思います。

習字の学習の様子

 

ハーリングにかけるオランダ人の情熱

Haring(オランダ語)・Herring(英語)ハーリングとは日本語でニシンのことです。

今年もハーリングの季節がやってきた!!と多くのオランダ人が解禁のその日を待ちわびていました。今年は6月15日が解禁日だったそうで、「もう食べた?」という質問をし合うのかどうかわかりませんが、町中あちこちにこのハーリングを売る売店が出現しています。そして、「あそこの売店はおいしい」とか、「ここで食べたのはおいしくなかった」 「あの店は油がくどかった」 「俺の一押しの店は・・・」などと話しています。

玉ねぎと一緒に食べるのが一般的です。DSC_0138

日本人としてもこのハーリングの解禁は、楽しみの一つです。オランダ人のように玉ねぎと一緒に食べるのも良し、わさび醤油、しょうが醤油で食べるのも良し、ハーリング丼にしてもごはんが進みます。

JSRでも毎年、外国語活動の一環としてオランダ語の学習をした後、実際に近くの商店街まで出向き、ハーリングを買って食べています。オランダでも日本人の魚好きはは知られているところで、JSR近くの商店街で毎年お店を出しているおじさんは、「この店は日本人学校の子どもたちが毎年食べにくるほどおいしいんだ!」と言っているとか・・・。

学校近くの商店街に出されているスタンド。例のおじさんが経営する店です。

さてこのハーリングにかけるオランダ人の情熱は、日本人の桜にかける情熱と同じようなものでしょうか。ハーリング解禁日はニュースでも取り上げられ、オランダ人はみんなが知っている日とのこと。「今年の解禁日は?」なんてオランダ人に聞くと、「お前もハーリング好きなのか!?」と嬉しそうに言いながら、すぐにスマホなどで解禁日をチェックして教えてくれます。

この解禁日は毎年変わるようで、漁獲量を制限するものではなく、あくまでもハーリングをおいしくベストな状態で食べるためのもの。サイズと脂肪量に規定があり、ハーリングがそれ以上の数値になる頃に解禁となるようです。ですから、育ちが悪い年などは、ハーリングの解禁はない!のだそう。もちろん、成育の悪い年は全く食べられないという訳ではないようですが、臨時的なスタンド店は回転しないのかもしれません。

さて、このハーリング、昔はイギリスでもデンマークでもノルウェーでもたくさん食べられていたようですが、今はオランダがダントツ!
オランダにとってハーリングは歴史的にも大変重要な意味があり、後世に残すべき食文化の一つとなっているようです。

その昔、ハーリングは莫大なお金と技術革新をオランダにもたらしました。ハーリング漁のための造船や航海技術、ロープなどの繊維加工技術の向上、保存のための樽づくりが盛んになると木材加工や金属加工技術も高まっていったようです。

大航海時代にスペインやポルトガル、フランス、イギリスなどに一歩先を行かれていたオランダですが、このハーリング漁で培った船舶に関する技術や木材金属加工技術、縄、ロープなどの繊維産業の発展がその後のアジア地域への進出、つまり東インド会社の設立やインドネシアや日本との交易に寄与したと言えるのではないかと思われます。

そして何より、長期の航海で大きな問題となっていた船員の栄養失調やビタミンC不足による「壊血病」の発病がオランダの船に限って起こらなかったのは、ハーリングの塩漬けとその付け合わせのキャベツの酢漬け(ザワークラウト)を航海中の食料としていたからだとオランダ人は言います。

ハーリングはまさに、オランダに富と繁栄をもたらした魚であり、日本との400年を超える友好関係を築いた魚なのです。

さあ、ハーリングの季節は始まったばかりです。オランダ人に交じって、オランダ式食べ方でハーリングを思う存分楽しんでください(オランダ式食べ方については後日に)。

特に今年のハーリングは脂がのっていておいしいらしいですよ。