令和5年度 前期終業式

 今日で今年度の前期課程が修了しました。5時間目に終業式を行い、今回の式では中学部2年生の指揮による校歌と賛歌の斉唱も行いました。

 終業式と言っても、週末をはさんですぐに後期が始業しますので、普段の金曜日とさほど変わらないような感じもしますが、それでも節目として前期を振り返る機会としてほしいと思っています。

 終業式の話の中で聞いたところによると、「通知表は良い方が良い!」と思っている児童生徒がほとんどでした。当たり前のことですが、誰でも少しでも良い方が嬉しいものです。しかし、今日一人一人が持ち帰った通知表は、各個人の前期の頑張りの結果ですが、全ての結果ではない、という話をしました。

 成績が良いからOK!、悪いからダメ!というものでもありません。もし成績が思ったより良かったら、自分の頑張りに自信を持って後期へのモチベーションとし、思ったより悪かったらその原因を振り返り、新たな目標を立てる機会とすることといった話もしました。

 各ご家庭でも、次につながる前向きな新たなチャレンジ、スタートにつながるようなお話をしていただければと思います。

 JSR恒例の作文発表は、3,4,6年生から1名ずつの3名が発表しました。前回の作文発表記事でお知らせしたように、今日と月曜日の始業式での作文発表は全員が立候補しての発表です。それぞれの子ども達の個性が出た作文発表でした。

 後期もよろしくお願いいたします。

今月のふれあいタイム

 今月のふれあいタイムは、18日の月曜日にありました。

 このふれあいタイムはふれあい委員会による月に一度の全校児童生徒でゲームなどを楽しむ時間です。縦割りの3チーム対抗で行っています。

 今日のゲームは「コトロコトロ」でした。チームで一列にならび、先頭が相手の一番後ろにタッチしたら勝ちというゲームです。

   先頭の人は相手の最後の人を追いかける

   最後の人は相手の先頭の人から逃げる

   先頭と最後尾でない人は、先頭と最後尾の人の動きに振り回される

 先頭や後尾も面白いですが、何と言っても振り回される中も楽しめるゲームです。そして、どのように並ぶのかがそれぞれのチームの戦略であり、勝敗の要因ともなります。

 次回はどんなゲームなのか、今から楽しみです。

夏休みが終わりました!

 今年のJSRの夏休みは8月21日まででした。22日(火)、児童生徒は元気な顔で登校しました。少し日焼けした顔、夏休み前と変わらない雰囲気、久しぶりに会う友達との会話等々、どこにでもある長期休業明けの学校の様子が見られました。

 10月の秋休みをはさみ、冬休みまでは80日余りの登校日数となります。少し長丁場となりますが、行事や取組も目白押しです。子ども達には、学習に活動に、精一杯力を注いでいってほしいです。そして、一人一人が多くの達成感と充実感を感じられるようにと願っています。

「夏休み後全校集会での校歌斉唱」

子ども達の顔は夏休み前と変わらないようでもあり、少し大人びた、成長したようでもありました。

2023年8月23日 | カテゴリー : 校長室より | 投稿者 : moronaga

遠隔合同授業

 本校の夏休みもあと10日余りとなりました。皆さん、どのように過ごしているでしょうか。

 夏とは思えないほど肌寒い日が続いているオランダですが、今後、数日でも夏らしい日がやってくるのではないかと淡い期待を持っています。

 さて、夏休み明けに向け、校舎の改築や掃除が進められています。

1年に1度の業者の人による窓の掃除。
キャンティーンの新規開店の準備も進んでいます。

 以前、学習指指導要領で示されている「児童生徒に身につけてほしい力」について、その「力」を考える上で必要となる背景について紹介しました。

 この「力」ですが、具体的にどのような力を、どのように付けていくのかが大切になってくるかと思います。本校では、少人数であることを活かして異年齢活動を中心に教育活動を推進していますが、少人数ならではの苦労もあります。この課題を克服するために始めたのが遠隔合同授業です。

 さて今回は、昨年から続けている遠隔合同授業について。今年度、4月から7月までの振り返りを紹介します。

 本校では昨年度から、ローマ日本人学校、ブカレスト日本人学校の2校と、実践を積み重ねてきました。今年度は、まずローマ日本人学校と本校の小学5年生の児童が、算数の学習を行いました。また、ブカレスト日本人学校の小学3年生の児童が、国語の授業を行っています。今後、他の学年でも日常的な実践を進めていく計画です。

 遠隔で画面越しで学習を共に進めるというのは、簡単なものではありません。まだ課題も多く、実践をしながら課題を発見し、それを改善しながら取り組んでいるところです。

 しかし、児童からは以下のような声が上がっています。

○自分の考えと、仲間の考えを比べて考えることができました。

〇自分たちだけでは思いつかないことを、相手校の子の意見を聞いて気付くことができました。

〇自分の考えを相手に発表することで、相手に伝わるように図や文章を書いたり、言葉を選んで説明したりすることができました。

○互いに作品を読み合って意見を言い合ったり、良さを伝え合ったりすることで、自信をもつことができました。

〇相手の学校の仲間に自分たちの学校・国のことを伝えたい、自分のこんな思いを伝えたい、という意欲をもつことができました。

 児童の感想からも分かるように、遠隔合同授業を行うことで、以下のような効果があると言えます。

○相手校の児童と時と場を共有して学習することで、協働的な学びによる新たな発見をすることができる。

○同じ教室にいる仲間、画面越しの仲間を意識し、相手意識をもって伝える工夫をすることができる。

○より多くの仲間に良さを認めてもらうことで、自己肯定感や有用感をもつことができる。

○「相手に分かりやすく伝える」「相手と意見を出し合って話し合う」という協働的な学習の必然性をもたせることで、児童が主体的に学べる場を設けることができる。

 これらは、今注目されている「非認知能力」に繋がるものだと言えます。「他者と一緒に学びたい」「より多くの仲間に伝えたい」。それが学習意欲につながり、必然性をもった主体的な学習へとつながっていきます。さらに、どうやったら相手に分かりやすく伝わるか、どう伝えたら良いのかなどを試行錯誤しながら学んでいくことになります。それらを繰り返すうちに、認知能力、つまり学力も身についていくことになると思います。

 遠隔合同授業を終えた後の児童生徒からは、「先生、今度はいつやるんですか?」「今度は、自分たちでオランダの国について紹介したいです。」「一緒に漢字の勉強もしたいなぁ。」と次々とやりたいことが出てきました。夏休み明けからも、遠隔合同授業を行っていきたいと思います。算数で、多様な意見を出し合ったり、国語で話し合いをして考えを深めたりする機会を作っていきたいです。

2023年8月11日 | カテゴリー : 校長室より | 投稿者 : moronaga

明日から夏休み!

 明日から夏休みに入ります。

 4月12日の始業式・入学式から69日間、運動会や社会見学、移動教室等々の行事に加え、今年度はキングスディで、また、ジャパンフェスティバルでのパフォーマンスの機会も得て、精力的にこの4カ月弱をかけぬけてきました。

 過密なスケジュールの中ではありましたが、子ども達は学習にも励み、大きく成長しました。夏休み中は少しゆっくりと時間を過ごせる期間になるかと思います。夏休み明けから秋にかけて、本校恒例の事もありますし、新たな学習活動も計画しています。子ども達にはこの長期休業でしっかりと英気を養い、更にパワーアップした姿を見せてほしいと願っています。

 保護者の皆様、関係者の皆様には、本校の教育活動にご協力いただきありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 昨日「30年間ありがとう!」という感謝の会を持ちました。本校の英会話講師のオランダ人の先生は、実は昨年度末で本校勤務30年という節目でした。今年度に入ってから節目にふさわしい感謝の会を開きたいと思っていましたが、日程がなかなか調整できず、昨日、サプライズで感謝の気持ちを伝えることができました。

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 本校の中ではもちろん一番在籍期間が長く、英会話の授業以外にもオランダ語レッスンや通訳の業務もお願いすることがあります。本校の名物で子ども達が毎年楽しみにしているハーリングレッスンやオリボーレンレッスンも彼女の発案です。これからもJSRと一緒に末永く歩んでいってほしいと願っています。

移動教室、社会科見学を終えて

 移動教室の1日目の天候悪化による予定変更でご心配をかけしましたが、予定通り3日間の活動を終え、全員元気に帰校しました。保護者の皆様には、お迎えに来ていただきありがとうございました。

 約4時間遅れで到着! みんなよく頑張った!!!

 1日目こそ、予定が随分とずれ込みましたが、2・3日目は予定通りの活動をこなしました。特にみんなで作った砂の「未来のJSR」は素晴らしい出来でしたね。

 1日目に待っていたバスが素通りして絶望的な気持ちになったこと。バスを待っているとき、なぜか手遊び(アルプス一万尺)をみんなで始めたこと。消灯の後、友達と話したこと。焼きマシュマロの味。海水の冷たさやチーズ作り等々、どれもこれもかけがえのない大切な思い出になったことと思います。

 小学部1年生から4年生までの社会科見学も無事に終了することができました。こちらも初体験のワクワク・ドキドキが多かったようです。

 一番心に残っていることは? の質問に対し、

 「ウォータータクシーに乗ったこと」

 「冷凍庫の寒さ」

 「肉がたくさんあったこと」等など、沢山の答えが返ってきました。

 充実した時間を過ごした様子を子ども達から沢山聞かせてもらいました。

 見学にご協力いただきました企業の皆様、ありがとうございました。

 このような行事や活動の時こそ、子ども達のたくましさや成長を感じるものです。声を掛け合い、気遣い合い、「Warm Heart」を合言葉に活動していた姿に、子ども達の成長を感じずにはいられませんでした。大変有意義な活動とすることができました。この間、各ご家庭のご理解とご協力に感謝いたします。ありがとうございました。

 さあ、夏休みまであと2週間! しっかりと学習のまとめをして夏休みを迎えましょう!

祝! 解禁

 今日6月23日(金)、ようやくハーリングが解禁となりました。

 今年は6月14日(水)に解禁予定でしたが、直前になり23日に延長されました。もうすでにハーリングの口になっていたオランダの人達の落胆ぶりは筆舌に耐えがたいもので・・・と言いたいところですが、意外にもクールな感じで「今年は、春先が寒かったからねぇ。」と。冷静を装っているだけなのか、それとも日本人とは違い、食にあまり興味や執着がないのか・・・分かりません。

 さて、JSRのハーリングレッスンは、そのような理由から少し足踏み状態でしたが、来週から復習も含めたオランダ語ハーリングレッスンを進めていきます。実際にお店に行き、ハーリングをオランダで注文する活動日はまだ調整中ですが、近日中に行いたいと思っています。

 毎年お世話になっているハーリングスタンド 

実は日本語が少し話せるのではないかという噂の店主さんは、今年も元気に店先に立っていす。


ハーリングレッスンの様子は、後日、紹介させていただきます。

大川興業の大川豊氏 来校

 13日(火)の6時間目に、大川興業の大川豊氏に講演をしていただきました。「大川総裁」と呼ばれる場合が多いようです。また、テレビやラジオも「大川総裁」で出演されていることが多いのではないかと思います。

 今回の講演では、フランスで行われた知的障害者の国際スポーツ大会の様子を中心に、大川氏の活動についてお話しいただきました。

大川氏が首相会見で障害者施設の職員に対するコロナワクチン接種について質問をした時の様子のお話

 どんな人でもやりたいと思うことができる環境づくり、そしてたくさんの人の理解が必要であること。健常者とか障害者とか関係なく自己実現ができる社会を築くこと。障害者スポーツはパラリンピックなどについては多く報道されるが、知的障害者のスポーツ大会は報道されることがないので知っている人が少ないので障害者スポーツに興味を持ってほしいこと、等々、多くのメッセージを子ども達に送って下さいました。

 最後に日本からわざわざ持ってきていただいた、お土産のプレゼントがありました。

 これは、目に障害のある方が作られているコースター(裂き織り)を頂きました。豊かな色彩感覚で織られている作品は、日本でも徐々に人気が出てきているとのことでした。目が見えにくいからこそ、見える世界があるのでしょうね。

埼玉県という住所が書いてあるだけでうれしくて声を上げる子ども達もいました。

 最後には、中学部生徒からいくつか質問があり、丁寧に答えていただき、約1時間の講演会は終了しました。

 

 今回の講演会は、障害者の方々のスポーツの現状や問題点などを紹介していただきましたが、今まで持っていなかったかもしれない社会を見る視点を示して下さる機会でもありました。

 子ども達には、見えている事や見える世界で判断したりすべてを知っているかのように慢心したりすることがないよう、広い視野と興味、知識を持つことに貪欲になり、沢山の経験を積み上げていってほしいと願います。

 JSRでは今後も、そのような子ども達の学びや姿勢、環境づくりに努力していきます。

 

JSRの教育活動の出発点 その2

 前回の続きになります。行事に向けての取り組み方はもちろんですが、来る社会に向け、日々の授業や学校生活の中での取組、活動、学び方も、子ども達に付けたい力を確認しながら計画しています。

 小学校中学年の国語で学ぶ説明文風にしています。

Society5.0

 「Society5.0」という言葉、一度は耳にされたことがある方も多いかと思います。馴染みがあるかと言えば、「ない」と答える方が多いでしょう。

 「Society5.0」とは、日本政府が提唱する、目指す次世代の社会の仕組みや姿になります。また、2020年度より小学校で、2021年度より中学校で本格実施となった「新学習指導要領」の改訂にも大きな影響を与えています。

 この言葉には「5.0」という数字があります。「5.0」な訳ですから、「Society1.0」もある訳です。しかし、「Society1.0」や「Society2.0」といった言葉がもともとあったわけではありません。では、この「Society5.0」とはどういう意味で何を目指しているのでしょうか。そして、新しい社会がどのようなものか、私たちはどのような準備をしていけばよいのでしょうか。

 「Society5.0」とは、内閣府のホームページによると次のようになります。「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)を指す。」(一部抜粋)はっきり言って、分かるような、分からないような感じです。

 まずは、数字の部分を考えていきましょう。「5.0」とあるということは、「1.0」「2.0」がある訳であり、それが「5.0」まで続くわけです。同じく内閣府のホームページには次のように分けられています。

Society 1.0 狩猟社会

Society 2.0 農耕社会

Society 3.0 工業社会

Society 4.0 情報社会

 それぞれの社会変化には数千年から数百年の間がありましたが、その間隔は少しずつ短くなってきています。狩猟社会から農耕社会への変化には1万年以上もの時間経過がありますが、工業社会から情報社会の変化には200年ほどしか時間は経過していません。つまり、今のSociety4.0の情報社会からSociety5.0まではそれほどの時間はかからないことが考えられます。今後、急速な変化が予想されるということです。

 では、Society5.0「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)を指す。」社会とは、どのような社会なのか。具体的にはなかなか言い表せないというのが現実です。実際にどのような社会になるのか、予測不能です。今の私たちには考えもつかないような社会変革が訪れてくることでしょう。

 そのような中、近年よく言われているのが、近い将来、または、今の子どもたちが大人になった時、今存在する職業の何割かは存在しなくなるということです。具体的には銀行の融資担当者、レジ係、保険の審査担当者、ホテルの受付、データ入力者、機械機器のオペレータ等は、進化するAIによって、人間からAIにとって代わるということです。

 技術の発達、発展によって、今までにも消滅した、また、消滅しつつある職業はありました。多くの女の子たちのあこがれだったと言われていた「バスの車掌」は、もうはるか昔の職業です。また、ここ2~30年で大きくその役割を失ったと言えるのはタイピストです。このように、これまでの記述革新によって社会が大きく変化したように、今後、AIの台頭によって、私たちの未来は大きく、また、急速に変化しようとしているのです。

 

 このような劇的な変化が予想される「Society5.0」は、少しずつ、そして、確実に訪れています。今までの常識さえ通用しなくなるかもしれませんし、私たち大人が経験してきたことも十分に生かすことができないかもしれません。必要なのは、多様な人々の想像力と創造力になります。ですから、近い将来、今の子どもたちは、自分自身の力(想像力と創造力)でその変化に対応し、しっかりと社会を支えていかなければなりません。一人一人が自らの力で、それらの変化や課題に立ち向かい、様々な人たちと関わり合い、話し合い、意見を交流し合いながら、解決し、よりよく生きようとようとすること、その力を付けていくことが必要だと言えるのです。

JSRの教育活動の出発点  その1

1年生では「じどうしゃくらべ」という説明文を勉強します。自動車の働きと作りがそれぞれ対応して説明されており、読み取るだけでなく教科書のような文体、構成、形式で書く学習もしていきます。

 中学年からは、「はじめ・中・終わり」の三段階となる文章が説明文では主になってきます。そして、最初の段落で、疑問文による読者への問いかけ(疑問)があります。「~なのでしょうか。」といった文章です。これは読者(読み手)への問いかけであり、この一文のおかげで筆者(物語文の場合は「作者」となります)の読み手に考えてほしいことや、この文章で伝えたいことがよく分かります。また、話題提示という形もあり、筆者の考えや疑問を読み取ることもあります。

 また、結論(考え)を先に書き出す文もあります。その後、その結論に至った理由や過程、説明が入り、最後にもう一度、結論が書かれます。

太鼓「マース河」練習  先輩から後輩へ継承される技術

 文章の構成だけでなく、事実のみが書かれている場合、筆者の意見が織り交ぜられている場合など、高学年に進むにつれ、より高度な内容になってきます。説明文に限らず、文章をより深く理解するために大切にしたいのは、文章を何度も読むことです。音読の宿題がよく出されるのがそのためです。しっかりと文章を理解するためには大切な宿題だと考えがあってのことです。

 国語は同じような学びを繰り返しながら、発達段階に応じて少しずつ高度な内容を勉強し積み上げていきます。スパイラル的な積み上げ方となります。繰り返し音読を毎日聞くのは、大変なことだと思いますが、ご家庭での学習が成長の大きな土台となりますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

 算数も繰り返しの学習ですが、国語のスパイラル型とは違い1年生の学習の上に2年生の学習を積み上げていくピラミット型とイメージしていただ蹴るのではないかと思います。ですから、学んだことをしっかりと理解し、活用できることが大切です。そのためにも毎日の宿題を含む練習は欠かせません。音読と併せて算数の方もしっかりと身に付けさせていきたいです。

小学部3年生 ブカレスト日本人学校との遠隔共同授業

 さて、小学校は2020年度から、中学校では2021年度から新学習指導要領での学習が始まりました。テレビ等で盛んに言われていましたので、今更説明する必要もないかと思います。しかし、現行の学習指導要領について、また、改定の背景にある社会情勢について知っていただくことが、JSRの目指している教育活動を理解していただく、応援していただくことにつながるかと思います。なぜなら本校独自の教育プログラム「ロッテスタイル」と大きくかかわってくるからです。

 今回の改訂で大きく変わった点はいくつかあります。具体的には5・6年生の外国語科や、3・4年生の外国語活動の新設などがその一例です。とはいえ、今までの学習内容が大きく変わったり、音読の宿題がなくなったりするようなことはありません。スマホが身近にあるからと言って辞書のひき方を勉強しなくなるという訳でもありませんし、漢字も練習します。九九もしっかりと覚えられるようにしていきます。説明文も物語文も分数や求積問題も学習しています。

 では、外国語新設以外に何が変わったのか、それは、新学習指導要領改訂にかかわる背景を理解していただくと読み取れるのではないかと思います。また同時に、本校の教育活動の特徴も理解していただくことに繋がっていくかと思います。

 そこで、次回、読み手への問いかけのある説明文(小学校中学年)風に、この背景について紹介したいと思います。

小学部1~4年「彩」  自分たちで教え、確認し合いながらの練習風景