遠隔合同授業

 本校の夏休みもあと10日余りとなりました。皆さん、どのように過ごしているでしょうか。

 夏とは思えないほど肌寒い日が続いているオランダですが、今後、数日でも夏らしい日がやってくるのではないかと淡い期待を持っています。

 さて、夏休み明けに向け、校舎の改築や掃除が進められています。

1年に1度の業者の人による窓の掃除。
キャンティーンの新規開店の準備も進んでいます。

 以前、学習指指導要領で示されている「児童生徒に身につけてほしい力」について、その「力」を考える上で必要となる背景について紹介しました。

 この「力」ですが、具体的にどのような力を、どのように付けていくのかが大切になってくるかと思います。本校では、少人数であることを活かして異年齢活動を中心に教育活動を推進していますが、少人数ならではの苦労もあります。この課題を克服するために始めたのが遠隔合同授業です。

 さて今回は、昨年から続けている遠隔合同授業について。今年度、4月から7月までの振り返りを紹介します。

 本校では昨年度から、ローマ日本人学校、ブカレスト日本人学校の2校と、実践を積み重ねてきました。今年度は、まずローマ日本人学校と本校の小学5年生の児童が、算数の学習を行いました。また、ブカレスト日本人学校の小学3年生の児童が、国語の授業を行っています。今後、他の学年でも日常的な実践を進めていく計画です。

 遠隔で画面越しで学習を共に進めるというのは、簡単なものではありません。まだ課題も多く、実践をしながら課題を発見し、それを改善しながら取り組んでいるところです。

 しかし、児童からは以下のような声が上がっています。

○自分の考えと、仲間の考えを比べて考えることができました。

〇自分たちだけでは思いつかないことを、相手校の子の意見を聞いて気付くことができました。

〇自分の考えを相手に発表することで、相手に伝わるように図や文章を書いたり、言葉を選んで説明したりすることができました。

○互いに作品を読み合って意見を言い合ったり、良さを伝え合ったりすることで、自信をもつことができました。

〇相手の学校の仲間に自分たちの学校・国のことを伝えたい、自分のこんな思いを伝えたい、という意欲をもつことができました。

 児童の感想からも分かるように、遠隔合同授業を行うことで、以下のような効果があると言えます。

○相手校の児童と時と場を共有して学習することで、協働的な学びによる新たな発見をすることができる。

○同じ教室にいる仲間、画面越しの仲間を意識し、相手意識をもって伝える工夫をすることができる。

○より多くの仲間に良さを認めてもらうことで、自己肯定感や有用感をもつことができる。

○「相手に分かりやすく伝える」「相手と意見を出し合って話し合う」という協働的な学習の必然性をもたせることで、児童が主体的に学べる場を設けることができる。

 これらは、今注目されている「非認知能力」に繋がるものだと言えます。「他者と一緒に学びたい」「より多くの仲間に伝えたい」。それが学習意欲につながり、必然性をもった主体的な学習へとつながっていきます。さらに、どうやったら相手に分かりやすく伝わるか、どう伝えたら良いのかなどを試行錯誤しながら学んでいくことになります。それらを繰り返すうちに、認知能力、つまり学力も身についていくことになると思います。

 遠隔合同授業を終えた後の児童生徒からは、「先生、今度はいつやるんですか?」「今度は、自分たちでオランダの国について紹介したいです。」「一緒に漢字の勉強もしたいなぁ。」と次々とやりたいことが出てきました。夏休み明けからも、遠隔合同授業を行っていきたいと思います。算数で、多様な意見を出し合ったり、国語で話し合いをして考えを深めたりする機会を作っていきたいです。

2023年8月11日 | カテゴリー : 校長室より | 投稿者 : moronaga

明日から夏休み!

 明日から夏休みに入ります。

 4月12日の始業式・入学式から69日間、運動会や社会見学、移動教室等々の行事に加え、今年度はキングスディで、また、ジャパンフェスティバルでのパフォーマンスの機会も得て、精力的にこの4カ月弱をかけぬけてきました。

 過密なスケジュールの中ではありましたが、子ども達は学習にも励み、大きく成長しました。夏休み中は少しゆっくりと時間を過ごせる期間になるかと思います。夏休み明けから秋にかけて、本校恒例の事もありますし、新たな学習活動も計画しています。子ども達にはこの長期休業でしっかりと英気を養い、更にパワーアップした姿を見せてほしいと願っています。

 保護者の皆様、関係者の皆様には、本校の教育活動にご協力いただきありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 昨日「30年間ありがとう!」という感謝の会を持ちました。本校の英会話講師のオランダ人の先生は、実は昨年度末で本校勤務30年という節目でした。今年度に入ってから節目にふさわしい感謝の会を開きたいと思っていましたが、日程がなかなか調整できず、昨日、サプライズで感謝の気持ちを伝えることができました。

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 本校の中ではもちろん一番在籍期間が長く、英会話の授業以外にもオランダ語レッスンや通訳の業務もお願いすることがあります。本校の名物で子ども達が毎年楽しみにしているハーリングレッスンやオリボーレンレッスンも彼女の発案です。これからもJSRと一緒に末永く歩んでいってほしいと願っています。

図書委員会「しおりコンテスト」

 夏休みを挟んで、7月・8月で「読書名人」に取り組んでいます。読書名人達成の景品として、

しおりをプレゼント!

 それなら、広く呼びかけて「しおりコンテスト」を開催しよう!となり、コンテストを開催しました。

12枚のしおりがエントリーしました!なかなかの力作です!投票は、一人2票。

コンテストの結果は………夏休み明けのお楽しみ!

2023年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ishida

バウンシーキャッスル

 今日(7月20日)の朝、突然、城がプレイグラウンドに出現しました。

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 この空気でふくらました遊具は隣の保育施設「Fantazia」が用意したもので、JSRの児童生徒にも業間休みの間に開放してくれました。

 本来は小さな子ども達用の遊具だそうで、小学生以上の子ども達の使用には少し無理があるとのことでしたが、せっかくなのでとのご厚意でした。

 短い間でしたが、JSRの児童生徒はもちろん夢中になって楽しんでいました。

Fantaziaの先生方、ありがとうございました。

2023年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : moronaga

竹取物語

 小学部3年生は理科の授業で学校の敷地内に生えている笹を切りました。授業で育てている植物の支柱にするためです。

 毎年、七夕や植物の支柱にするために切ってはいるのですが、少しずつ増えてきていたのもあり、また、正面玄関の横に植わっている松の剪定に来て下さった植木屋さんも少しすっきりさせた方が良いとのことでしたので、今回は全体の2~3割を一気に切りました。

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 最初はのこぎりを使いこなすのも難しく苦戦していた3年生ですが、1,2本も切るとコツをつかみどんどん切っていきました。

 切った笹を見て「コップが作りたい!」と子ども達は言っていましたが、さすがに細すぎてコップとして活用はできなさそうです。この後、竹を1mずつに切りそろえ、それぞれ3本の支柱を作りました。

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2023年7月20日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : moronaga

スクールフォトレポート

 パナソニック教育財団のスクールフォトレポートに、本校の取り組みが掲載されました。以下のURLにアクセスすると、表示することができます。

 小学部5年生の児童が、ローマ日本人学校の5年生と遠隔合同授業を行った様子を紹介しています。ぜひご覧ください。

https://www.pef.or.jp/school/grant/school_photo/20230720_02/
2023年7月20日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : koyama

第九回 教職員からの推薦図書~中学部生徒へ~

 7月12日~7月14日の3日間、校長先生から中学生への本紹介&読み聞かせがありました。読み聞かせの本は、「黒い小屋のひみつ」でした。小学生中学年・高学年を対象とした本ですが、展開が速く中学生も大人も楽しめる物語です。読み聞かせは、主人公とその友達が黒い小屋に入り、いつもとは違う奇妙なことが始まる場面まででした。この物語は、ストーリがおもしろいだけでなく、友情や勇気、その他のテーマもちりばめられており、深い学びとなる一冊です。JSR中学部の誰が、この物語を読み進めるため、校長先生に本を借りに行くのでしょうか。話の続きも気になりますが、中学生の動向も気になるところです。

・窓際のとっとちゃん 著:黒柳徹子

・黒い小屋のひみつ  著:丘修三


2023年7月17日 | カテゴリー : 中学部 | 投稿者 : ijichi

小56ローマ日本人学校と遠隔合同授業

今週、小学部5年生がローマ日本人学校と合同遠隔授業を行いました。算数の「図形の角の大きさ」の単元での学習です。

オンラインの向こうにいる友達に、自分の考えを伝えるため、どのように説明したらいいか、真剣に考えていました。「考えはあるんだけど、うまく説明できない」となった時には、ローマ日本人学校の友達の説明を聞いて、言葉を借りながら自分の言葉に直して説明することができました。

単元の最後の1時間では、ロッテルダム日本人学校の6年生も一緒に参加し、「どんな四角形でも平面に敷き詰めることができる理由」について、「四角形の4つの角の和が360°になる」ことを利用しながら協力してローマ日本人学校の友達に説明をすることができました。

伝えたい相手がいることで、より主体的に学習に向かえています!

2023年7月14日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : sugiyama

小学部1~4年生 クラス会

小学1年生~4年生の合同クラス会が行われました。保護者の皆さんが、子どもたちのために楽しい時間を企画してくれました。

1つ目は、「人間知恵の輪」です。ちびっこから大人まで、絡んでしまった腕をほどいていきます。みんな汗だくになりながらがんばっていました。ほどけた時の気持ちよさは、とても清々しいです!

2つ目は、魚つりならぬ「お菓子つり」です。お菓子ゲットのために、みんな全集中!!

楽しい時間をありがとうございました。

2023年7月13日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : kawashima

バンコクと交流

少し前のことになりますが、小学部5,6年生の総合的な学習では、バンコク日本人学校(タイ)と交流をしています。はじめに、オランダの食文化(チーズ、ハーリング、パンネクック、オリボーレン)について紹介をしました。紹介をする中で「(パンネクックと)同じようなものがバンコクにもある!」という話になり、オランダの食とタイの食を比べて互いの生活の様子の違いに驚いていました。

また、少人数のJSRに比べて、バンコク日本人学校は児童生徒数が3000人くらいという話を聞き、「どんな校舎になってるんだろう?」「学校の中に、他の学校にはない珍しいものがありますか?」など、質問をする姿も見られました。

次回は、バンコクの食文化についてや、学校の様子について聞かせてもらい、また自分たちの学習に活かしていく予定です。外国の文化や生活について知り、オランダと比べてみることで自分たちが住んでいるオランダの良さを再発見していきたいと思います。

2023年7月13日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : sugiyama