小学5年生 外国語  アニメアフレコ

“I don’t need to eat that to be an Imperial Scholar.”

“The Center Card is the Joker. Better get it now.”

“Oh, no. I accidentally pulled the Joker. “

“Let’s dig in.”

みなさんはこれらの英語をどのように発音しますか。

どの単語に強勢をおいて、どんなイントネーション、早さで伝えますか。

小学校5年生と6年生では英語によるアニメアフレコに挑戦してます。

今日は小学5年生が練習の成果を発揮すべく録音に臨みました。

最初に紹介したのは、アフレコするアニメのセリフの一部分です。

日本語と違い、英語では発生する言葉に感情がいろいろな形で表れてきます。

小学5年生は、アニメのキャラの状況、表情、そして尺などを考えて英語のセリフを繰り返し練習しています。

取組当初より感情表現が豊かになり、英語を発話するときに、日本語特有の平坦さが抜けて録音することができました。

“It’s wonderful.”

この単純な言葉を取り上げても、表情や仕草、言い方によって伝わり方がまるで違います(Sarcasmも日常的によく使われますね)。

このような活動を通して、英語を話す際により英語らしい伝わり方を学んでいけたらよいと思います。

次はスピーチに挑戦していく予定です。

2023年11月29日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : minekawa

中学部 総合 夢づくり

行事も終わり、中学部では総合の時間に「夢づくり」をテーマに進路について調べ学習を行っています。

夢というと大きくて壮大なものに聞こえます。

「夢は変わるもの」

「早く決めなくてもよい」

色々な声がありますが、中学部では「現時点でどんな道を歩みたいのか」という視点で、学習を進めていきます。

将来の夢をもとに、どんな進路を歩んでいく可能性があるのか具体的にするために、さまざまなホームページや書籍を見ながらまとめていきます。

職場見学で聞いた話や先生たちからの進路情報もここで活用できればと思います。

生徒たちは、職業適性を行ったり、興味のある職業や高校、大学について詳しく調べたりしています。

この学習の最後には、中学卒業後に歩んでいく道が具体的になっているはずです。多様な情報にあふれる世の中で、自分で取捨選択、そして自己決定しながら進んでいくためには、「将来の夢」が必ず必要になってきます。もちろんそれはこれから変わっていくかもしれません。この「夢づくり」の学習を通して、「もっとこういう道を進みたい」「もっと~してみたい」というように思い描くロードマップを拡張させていってほしいと思います。

執行部 選挙活動

12月以降、JSRの新しい執行部(児童生徒会)になるために、今年度は5人の児童生徒が立候補しました。

選挙では小学5年生以上の児童生徒の投票によって以下の3つの役職を決めます。

〇生徒会長 〇児童会長 〇副会長

今日から選挙活動と題して、各学年の教室へあいさつへ行きます。

学年の児童生徒に向けて、自分がこれからどんなJSRにしていきたいかを語ります。

今回は1,2年生へのあいさつです。聞き手のことを考えて簡潔に、わかりやすい言葉で語りました。

「JSRの”リーダー”になるために~をしたいです」

「JSRの2番目のリーダーを目指します」

わかりやすく伝えることは意外に難しいことです。これから全校生徒の前に立ち、自分たちで考えた活動やキャンペーンを打ち出していくであろう立候補者たちが、このような活動を通して、相手にわかりやすく伝えていく力を育んでいけることを期待しています。

選挙管理委員から選挙のねらいが伝えられました。

「選挙権がなくても、JSRの一員として、これからJSRのリーダーとなる人たちがどのような考えをもっているのかを聞いてほしい」

少人数ですが、「みんなで」つくりあげるJSRであってほしいと思います。

アニメで英語

小学校6年生の外国語の授業で、新しい単元として「アニメのアフレコ」を始めました。

アニメのある場面のアフレコを英語で行います。単元の最後には録音してみんなで鑑賞したいと考えています。

この単元では、「発音」をテーマにしています。

①発音の基本

②単語と単語の連結

③英語の強勢やイントネーション、区切りなど

アニメの中でセリフとされているものを英語で発声していくには(日常的なコミュニケーションも同様ですが)、上記の①~③が不可欠です。

「日本語では簡単そうに言っているのに、いざ英語で言ってみるとなかなか尺に収まらない・・・」

「~の部分がうまく発音ができない」

授業を作る根幹は子供たちの「疑問」からです。

疑問を解決するために、また最初に立ち返って繰り返し学びます。

スピーチやアニメ、音楽など、興味のある素材から英語を学んで日本語とリンクさせていくととても楽しく継続的に英語学習を進めることができます。

単元を通して、日本語と英語の違いをより発音を通して具体的にとらえて、より英語らしく発音できるようになるために必要なことを学んでいきます。

2023年10月4日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : minekawa

中学部 職場見学

9月28日(木)に中学部で職場見学へ行きました。

行先は、①World Trade center ②Fuji Trading B.V. の2つです。

午前中、セントラルにあるWorld Trade Centerで職場見学を行いました。

まず初めに、いくつものオフィスがある複合型のビルがどのようにできあがったのか、歴史的背景を学びました。

次に、おしゃれなオフィスで行われている会議の様子を見ながら、ロッテルダム日本人学校の旗を印刷してくれたPrinterProを訪れました。

Ricohの印刷機などもある印刷所では、生活のいたるところで見られるポスターや印刷物がどのように作られるのかを目の当たりにし、作業工程を見学しました。

職員の方が行う英語での丁寧な説明を聞き取ろうと真剣に聞いています。

午後はロッテルダム日本人学校にも協賛をいただいているFuji Trading B.V.を訪れました。

長い航海に出る船に物資を供給したり、様々なサポートを行う仕事の話を興味津々に聞いています。

検品作業や出荷準備を行う倉庫を見学したり、水上TAXIに乗って実際の港の様子を見学させていただきました。

今回の職場見学のねらいは「将来どのように働いてみたいか、将来を見立てていく力を育む」です。世の中には多種多様な働き方があります。イメージをもつためにも実際に働く現場を見ることは大切です。そして、日本とは違うこのオランダで職場見学を行うことは、貴重な機会となると思います。World Trade Centerでも、Fuji Trading B.V.でも生徒は職員の方に質問をしました。

「この仕事の魅力は何ですか」「なぜこの仕事に就こうと思いましたか」

答えに共通しているのは、

「国を超えて多種多様な人と関わることが楽しい」

「自分でマネジメントをしていくことにやりがいを感じる」

「チャレンジをしてみたい」

生徒が将来このようなことを思えるような職に出会えるよう、キャリア教育を進めていく予定です。

2023年9月29日 | カテゴリー : 中学部 | 投稿者 : minekawa

p4c~哲学対話~ 中学部

p4cをご存じでしょうか。「philosophy for children(子供のための哲学)」 の略語です。

哲学というと難しく感じますが、哲学的思考を教育活動にも取り入れようと、ハワイから日本へ伝わってきた手法です。

今年度中学部では道徳の時間を中心に、このp4cによる対話を取り入れています。どのように行うかというと、

①みんなで考えてみたい問いを決める。

②考えたい問いについてみんなで円になって話し合い、考える。

③考えたことについて振り返る。

といシンプルなものです。

話すときにはルールがあります。Warm Heartにも通じていますね。

コミュニティーボールを使います(第1回目にみんなで毛糸を巻きながら作りました)。

JSRではロッテスタイル(イエナプラン+令和型日本教育)を取り入れています。イエナプランにもあるサークル対話と似ていますが、「自分たちで考えたい問いを決めて、自分たちで話し合う」ことがポイントです。生徒たちがもつ視点には、大人でも驚くものや鋭いものもあります。(押し付けられたものではない)自分たちで考えたい問いだからこそ、あれこれと意見を伝えて、相手の意見を聞いて、深く考えることができます。哲学そのものです。

中学部では道徳の時間に行っています。

先生たちもここでは一参加者です。大人なりの意見をもって参加します。だからこそ、生徒たちも「一般的に良いとされること」に囚われずに自由に意見を伝えます。

p4cでは考えを伝えることだけが大切ではありません。意見を伝えなくても、出た意見に耳を傾けてじっくり考えることも必要です。「話し・聞き・考える」

それでも、話し合いを深めていくために、WRAITECという7つの質問を使い分ける場面も出てきます。

•What/Mean?(意味)= それって何?

•Reason?(理由)    = なぜ?

•Assumption?(前提)= そもそも?

•Implication?(推測、連想)  = ~なのではないか?

•True?(真実)       = 本当なの?

•Example?(例示)      = 例えば?

•Counter-example(反例)= こんな場合は?

話し合いをしていくとテーマからはずれて思わぬ方向へ向かうこともありますが、それでも構いません。大事なのは、「参加者がじっくり考えることができたか」です。

今回のp4cでは風刺画をもとに一人一人が考えたい問いを複数作っていました。。

平等と公正どちらがいいの? スマホは悪いもの? スマホにどれほど支配されているの?

どこまで夢を追いかければいいの? ・・・などなど。

生徒の投票の結果、「どこまで夢を追いかければいいの?」を考えることになりました。

話し合いの中で、人との違いを明確に感じることがたくさんあります。相手の意見をまずは受け入れて自分の中で考えてみる。そして改めて考えたことをわかりやすく伝えてみる。そんな力が育つといいです。そして他者理解、異文化理解の中でWarm Heartを育んでいけたらと思います。

「夢はどこまで追いかければいいの?」 

p4cでは結論は出しません。皆さんはどうお考えになりますか。

ぜひ話題にしてみてください。

2023年6月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : minekawa

中学部 道徳の時間より「聞き方・伝え方」

まず始めにA4紙とペンをご用意ください。

以下の指示通りに書いてみてください。

「四角を書いてください。その上に小さな〇と大きな〇を書いてください。」

「大きな〇の下と小さな〇の上をくっつけてください。」

「四角の左上らへんから大きな〇の左の横にくっつく線を書いてください。」

「四角の右上らへんから大きな〇の右の横にくっつく線を書いてください。」

「最初に書いた線と同じところから今度は大きな〇の真ん中を通る線を書いてください」

さてどんな絵(図)が描けたでしょうか。

写真と同じサイズ、形で書けたでしょうか。

「一方的に伝えた」ので正確に書けた人はまずいないでしょう。

生徒も四苦八苦しながら「伝えよう」としていました。

※最初は「一方的に伝えてみましょう」とルールを課しました。

この活動の根底には「伝えることの難しさ」があります。「伝えたい図形」を「伝えたい思い」とします。思いは相手には見えません。だからまずは言葉で自分の思いを伝えます。自分の「思い(図形)」を「正確に」相手に「伝える」ために言葉を選んで一生懸命に伝えようとします。

しかし、思いを伝えたい相手は自分の思っていることを「正確に」つかんでくれません。

これはコミュニケーションにおいてよく起こることですよね。

そして思いを汲んでくれないと、伝えている側もイライラして怒ったり、受け手側も相手が何を伝えようとしているのかがわからなくなり、ときに言い合いや喧嘩になったり、そして築き上げてきた関係が崩れてしまいます。

何が原因なのかをこの授業で考えました。言い換えると「どうしたら自分の思いが相手に伝わるのか」

生徒たちの考えでは

・「相手の立場になる」→相手は何がわかっているのか?なにが理解できていないのか?

・「(受け手側が)質問する」→「これでいい?」「こういうこと?」

・「伝えている側が)確認する」→「どこがわからない?」「少し見せて」

このやり取り自体がコミュニケーションの根幹であると思います。何かと効率よく済まそうとしてしまう世の中ですが、相手がいる場合、一方的に伝えるのではなく相手の立場を考えながら伝えたり、受け手側も相手の思いを「汲み取ろう」とコミュニケーションをとることの大切さを生徒たちは学んでいました。

2023年5月24日 | カテゴリー : 中学部 | 投稿者 : minekawa