学校の周りを探検!

 生活科の学習で、学校の周りを歩きました。

学校の近くには、緑がいっぱいの公園があります。そこで、虫やおもしろい植物を見つけました。

教頭先生に、音が鳴る葉っぱも教えてもらい、みんなで音を鳴らそうとチャレンジしました。

道を歩いていくと・・・秘密基地のような、ツリーハウスが!

その近くの池には、トンボ・アメンボ・カエル!

素通りしてしまいそうな道端にも、いろいろな生き物がいることに気が付きました。

「本物に触れる」ことで、意欲が喚起されます。これからも、そのような機会を多く持って行きたいと思います。

2022年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : JSR

中間試験終了、その後は・・・

 中学部では前期中間考査が昨日と今日、2日間ありました。

英語のテストの様子

 中学部1年生にとっては初めての試験で、緊張もしていたことと思いますが、力が発揮できたのではないかと思います。

 この試験の後の楽しみはというと、いよいよ来週に迫った修学旅行! 旅行のしおりも今日完成しました。あとは各自で準備をして、出発当日を待つばかりです。

グループでの作業の様子(6月22日)

 修学旅行の様子については、随時このHPでお知らせできるようにしていきたいと思っています。

 お楽しみに!

遠足!

 5年生と中学部が修学旅行に行っている間、1~4年生は遠足に出かけます。今年の行先は「ブライドルプ動物園」です。ロッテルダム市内、中央駅から比較的近いということもあり、過去に行ったことがある児童もいます。しかし、学校の遠足で行くとなると見える景色も楽しみ方も違ってきます。

6月22日(水)
見学の順番を話し合いで決めています。

 今回の遠足も異年齢縦割り班を編成し、3・4年生が1・2年生のめんどうを見ながら、リードして遠足を行う予定です。このような異年齢の活動で大切にしているのが事前の学習活動、つまり話合いです。遠足は思い出作り、楽しい思いをするためだけに行うのではありません。今までの学びと経験を実際の生活の中で実践することで生かしていく機会、場面です。単に楽しかった!という思いで終わらせないために、異年齢の中でそれぞれの学年に応じた役割や目標をもち、相手を意識しながら行動することができるよう、しっかりと事前に話し合いを含めた学習を行います。

 このような「プロジェクト型」の異年齢による活動(運動会に向けての活動も同じです。詳しくは6月15日をご覧くださ~い)こそ、普段の学びの集大成であり、子どもたち一人一人の成長と真価が問われるところでです。通常の教科学習も、このような「プロジェクト型」の学びも、異年齢という枠組みの中で大切にしていきたい学び方と場です。

2022年6月22日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : moronaga

新しい仲間

 先週、JSRに新しい仲間が増えました。

 転入生の初日は、転入生よりも在校生の方が朝からソワソワ・・・・・・。転入生が待機している図書室の近くをウロウロ。・・・・・・。

 転入生も臨時の朝会で自己紹介する時は少し緊張気味でしたが、1日も経たないうちにすっかりみんなと打ち解けていました。

 まだ慣れないことはたくさんあると思いますが、心身ともに一日でも早くJSRっ子になれるようみんなで教え合い、語り合い、学び合っていきたいと思います。

習字の学習の様子

 

ハーリングにかけるオランダ人の情熱

Haring(オランダ語)・Herring(英語)ハーリングとは日本語でニシンのことです。

今年もハーリングの季節がやってきた!!と多くのオランダ人が解禁のその日を待ちわびていました。今年は6月15日が解禁日だったそうで、「もう食べた?」という質問をし合うのかどうかわかりませんが、町中あちこちにこのハーリングを売る売店が出現しています。そして、「あそこの売店はおいしい」とか、「ここで食べたのはおいしくなかった」 「あの店は油がくどかった」 「俺の一押しの店は・・・」などと話しています。

玉ねぎと一緒に食べるのが一般的です。DSC_0138

日本人としてもこのハーリングの解禁は、楽しみの一つです。オランダ人のように玉ねぎと一緒に食べるのも良し、わさび醤油、しょうが醤油で食べるのも良し、ハーリング丼にしてもごはんが進みます。

JSRでも毎年、外国語活動の一環としてオランダ語の学習をした後、実際に近くの商店街まで出向き、ハーリングを買って食べています。オランダでも日本人の魚好きはは知られているところで、JSR近くの商店街で毎年お店を出しているおじさんは、「この店は日本人学校の子どもたちが毎年食べにくるほどおいしいんだ!」と言っているとか・・・。

学校近くの商店街に出されているスタンド。例のおじさんが経営する店です。

さてこのハーリングにかけるオランダ人の情熱は、日本人の桜にかける情熱と同じようなものでしょうか。ハーリング解禁日はニュースでも取り上げられ、オランダ人はみんなが知っている日とのこと。「今年の解禁日は?」なんてオランダ人に聞くと、「お前もハーリング好きなのか!?」と嬉しそうに言いながら、すぐにスマホなどで解禁日をチェックして教えてくれます。

この解禁日は毎年変わるようで、漁獲量を制限するものではなく、あくまでもハーリングをおいしくベストな状態で食べるためのもの。サイズと脂肪量に規定があり、ハーリングがそれ以上の数値になる頃に解禁となるようです。ですから、育ちが悪い年などは、ハーリングの解禁はない!のだそう。もちろん、成育の悪い年は全く食べられないという訳ではないようですが、臨時的なスタンド店は回転しないのかもしれません。

さて、このハーリング、昔はイギリスでもデンマークでもノルウェーでもたくさん食べられていたようですが、今はオランダがダントツ!
オランダにとってハーリングは歴史的にも大変重要な意味があり、後世に残すべき食文化の一つとなっているようです。

その昔、ハーリングは莫大なお金と技術革新をオランダにもたらしました。ハーリング漁のための造船や航海技術、ロープなどの繊維加工技術の向上、保存のための樽づくりが盛んになると木材加工や金属加工技術も高まっていったようです。

大航海時代にスペインやポルトガル、フランス、イギリスなどに一歩先を行かれていたオランダですが、このハーリング漁で培った船舶に関する技術や木材金属加工技術、縄、ロープなどの繊維産業の発展がその後のアジア地域への進出、つまり東インド会社の設立やインドネシアや日本との交易に寄与したと言えるのではないかと思われます。

そして何より、長期の航海で大きな問題となっていた船員の栄養失調やビタミンC不足による「壊血病」の発病がオランダの船に限って起こらなかったのは、ハーリングの塩漬けとその付け合わせのキャベツの酢漬け(ザワークラウト)を航海中の食料としていたからだとオランダ人は言います。

ハーリングはまさに、オランダに富と繁栄をもたらした魚であり、日本との400年を超える友好関係を築いた魚なのです。

さあ、ハーリングの季節は始まったばかりです。オランダ人に交じって、オランダ式食べ方でハーリングを思う存分楽しんでください(オランダ式食べ方については後日に)。

特に今年のハーリングは脂がのっていておいしいらしいですよ。

運動会に向けての取組での学びについて

 6月11日(土)に行われた第28回在オランダ日本人合同運動会では、多くの方々にご協力いただき、また天候にも恵まれ、大きな充実感と達成感のもと終えることができました。

チーム全員で協力した大玉運び

 今回の運動会は3年ぶりということで、日本人学校の先生達のほとんどが前回を経験していない中での準備運営となり、また、コロナ禍の影響もあり準備期間も大変短いものでした。運動会に向けての取組が始まったのが5月上旬。太鼓や演技を練習するJSRの子どもたちも、そして準備や指導をする職員も必死でした。保護者の皆さまのご協力と前回の運動会を経験している方々からのお話やアドバイスによって、成功裏のうちに運動会を終えられ本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 さて、本校が目指す「令和の日本型学校教育」と「イエナプラン」とを融合させた【ロッテスタイル】ですが、イエナプランの特徴である異年齢集団での活動は、本校でも大切にしているものの一つです。この運動会に向けての取組にも意図的に必然的に異年齢集団活動が行われてきましたし、休み時間などでは、子どもたちの自主的な活動も見られました。

練習後の振り返り。改善点だけでなく良かった点もたくさん出されていました。

 この異年齢活動は日本の学校でも盛んに行われていますが、JSRでは運動会に向けての取組のような特別な活動だけでなく日常的に異年齢活動を行っています。そのため運動会の取組においても子どもたちはごく自然に状況を受け入れ、上級生が下級生に教えたりアドバイスしたりする姿が最初の段階から見られました。

☆本校で考える異年齢活動による教育効果は 

①知識・伝統の伝達   言わずとも上の学年から下の学年に受け継がれていくもの。学校独自の伝統や文化もそうですが、ここではもっと個人レベルでの教え合いやアドバイスによる伝達を意味します。

②モチベーション喚起  「あんなかっこいい中学生になりたいなぁ」といった憧れの存在であったり、自分の活動に対しお礼を言われたり興味を持ってもらったりすることは次への意欲へとつながります。

③学びの再構築     友達、特に下の学年の友達に教えたりアドバイスしたりすることは、十分に理解していないとできないもの。一度自らの学びを見直し、不十分なところは再度学び直すなど、非認知能力の向上にもつながります。

④ 自己・他者の理解と調整    活動の前後には話し合いを必ず持ちます。そこで目標を共通確認したり、活動を振り返ったりします。普段から異年齢で活動していることが多いため、また少人数であるため、いろいろな意見が出されます。時には正反対の意見が出されることもあります。そこで大切になるのが相手への理解とどのように折り合いをつけていくのかという点です。コミュニケーションをとっていく上で、また、協力していく上で大切なものです。

 今回の活動では子どもたちは本当によく頑張っていました。その結果として、友達との絆を強くし、沢山の気付きと学びを得ることができ、また心の成長も見られる活動ではなかったかと感じています。

 これからも異年齢での活動を大切にし、また少人数だからこその【ロッテスタイル】で、世界で活躍できる人材の育成を目指していきます。

    

トマトと茄子、オクラの育て方

 中学部では技術・家庭でトマトと茄子の育て方を勉強しています。ここでの学習を生かし、小学部1・2年が生活科でトマトと茄子を育てているので、それぞれの育て方について教えに(学習したことをプレゼンに)行きました。

 実は、1・2年生に向けた活動は今回が2回目。1回目はトマトについてA4用紙1枚にまとめ教えに行きましたが、2回目の今回は、プレゼンテーションソフトを使ってより分かりやすくまとめました。授業ではトマトと茄子のみの学習でしたが、1年生がオクラも育てているということでオクラの育て方も事前に調べまとめました。まとめ方も本番の話し方も1回目と比べても2回目は数段レベルアップしていました。

中学部生徒にとって難しかったのは、1・2年生に向けて話をしたり文章で表現したりすることです。とにかく中学部で使っている言葉が分かってもらえない。漢字も難しいものは読んでもらえない。そのために容易な言葉に変えたり、振り仮名を打ったりするなど、相手(1・2年生)意識をもってまとめ作業も進め、当日プレゼンも行いました。

 

 中学部生徒にとっても小学部1・2年生にとっても価値ある学習の時間をなりました。

 

美術で石膏の製作

 中学部の美術では、石膏を使った製作活動を行っています。「石膏」を使った作品は見たことがあるものの、自分で実際に石膏を使って作品を造るのは、みんな初めての体験でした。石膏と水を混ぜて、「お試し」に作品を創ってみました。「水の量が大事だね。」「固まると重くなった。」話をしながら、型に石膏を流し込みました。

 後日、固まった石膏をヘラで削りながら、形を整えていきました。「キャンドルを入れる容器にしよう。」「中にろうを入れたら、いい感じになる!」と想像力を働かせながら、製作しました。初めて触れる素材に生徒たちも、集中して取り組んでいました。

JSRの「Warm Heart」とは!

 「Warm Heart」はロッテルダム日本人学校が大切にしている経営方針の一つであり、礎としているもの一つです。コミュニケーションスキルを含む社会技能・技術(Social Skill)であり、言うなれば、世界人としての常識・スキルに当たります。これからの社会(世界)を担う本校児童生徒に身につけさせたい力です。

Warm Heartは4つから構成されています。

Smile  ~笑顔~

人の心は相手を移す鏡でもあります。笑顔には笑顔。怒った顔には怒った顔が返ってきます。笑顔で接することはコミュニケーションを図っていく上ではとても大切なものです。

また、笑顔は相手の心のカギでもあります。日本から離れ、このオランダで生活を始めたとき、たくさんのオランダ人の笑顔に癒されたり、助けられたりしたのではないでしょうか。少しだけの笑顔でも、相手はその何倍にも癒されたり慰められたり、心が温かくなったりします。

笑顔は相手のためのものではありません。いつかは自分に返ってくるものです。そして、自分の心のカギを開けることにもつながります。

Welcome &Thanks  ~ようこそ&ありがとう~

日本語には「おもてなし」という言葉があります。この「おもてなし」とは心を込めた接遇、相手のことを考えて一生懸命お世話をすることです。Welcome&Thanksはこの「おもてなし」と似ているところがあります。相手を心から受け入れる、理解するということ、そして、しっかりと感謝の気持ちをもち、言葉に表すこと。ありがとうと言うことだけでなく、何事に対しても感謝の気持ちをもって生活することにつながってきます。

自分ならこうしてほしいな! こんなことを言ってほしいな! と思っていることを相手に対してもしてあげることは大切です。なぜならそれは全て自分に返ってくるからとも考えられます。

Compliment  ~いいね!~

友達のよいところを見つけること。良いところを見つけたら、すぐにその友達に伝えてあげましょう。友達だけでなく、自分のよいところもたくさん見つけてほしいです。友達や相手のご機嫌をとるためではありません。自分が良いと思ったことはしっかりと相手に伝えていくことが大切です。どんなことにも良いことは含まれています。失敗したこと自体もそこには次へのチャレンジが含まれています。それはなかなか自分では見つけられないものです。ですからぜひ、見つけてあげましょう。困った時、くじけそうになった時、そういった言葉が元気の源になります。また、うれしい時、楽しい時は、うれしさや楽しさ言葉によって2倍にも3倍にもなります。

もう少し、考えを進めてみると、「自分で考え判断する」ということにつながっていきます。自分自身でしっかりと判断し行動することは、とても大切です。どう考えたり思ったりしているのか、それをしっかりと伝えることは、これから社会に出る皆さんにとっては必要不可欠なこととなります。ただ自分が考えたり思ったりするのではなく、その考えや思いに根拠がなければ理解してもらうことは難しいです。いろいろな人の意見を聞いたり比べたり、色々なものを見たり経験をしたりする中で、自分の考え・意見というのはより確かなものとなります。そして、勉強も自分で判断する上で大切な要素、材料となります。しっかりと自分の意見をもつこと、そして根拠をもってそれを表現できる伝えることができるということを大切にしていってほしいと思います。

Complimentとは「友達やお自分のいいところを見つける!」「なんでもかんでも、ただ褒めればいい」という単純なものではありません。相手のことを思い考えること=自分の考え、思い、判断がベースになります。相手の心を温かくさせたり、勇気を与えたりする価値あるものでなければなりません。

Show interest ~知りたいな~

興味を持つこと、それは私たちを成長させるための第一歩と言っても過言ではないでしょう。興味がなければ何事も始まりません。相手に興味をもつということは相手を受け入れたいという気持ちの表れです。同時に自分も受け入れられるための第一歩です。

 いろいろな活動を通して育んでいきます!