学びを広げる~「社会科と理科」をつなぐ合科~

6年の社会では、歴史について学習します。「室町時代」まで学び、安土桃山、戦国時代へ突入!日本の歴史上の人物の中でも、名将が次々に登場する時代です。

さて、時代と共に様々な文化も花開き、書院造の部屋で作法にしたがって茶を飲む「茶の湯」(後の「茶道」)が好まれるようになり、現在でも受けつがれています。この学習を機に、6年生から抹茶を飲んでみたい!という声があがりました。

一方、6年の理科では、「大地のつくりと変化」の学習中です。地層、岩石、流水、火山、地震…さまざまな地質の学びは、中学理科の地学分野の基礎となる重要な単元です。流水によるはたらきと地層の関係について、応用・発展の学習を取り入れることにしました。

理科では、原則として「なめる・食べる・飲む」はNGです。

それならば、敢えて身近な食品を自然事象の物体に見立ててみる、「おいしい理科」にしてみよう…

抹茶を飲む。そして、せっかくなら自分で点ててみる体験

お茶菓子には、和菓子ではなく「地層に見立てた」スペシャル菓子を!

オランダらしさを取り入れて、ティラミスのように重ねてみたら…?

おいしい理科スタート!

堆積する地層の構成物の「大きさ」を考えながら、重ねます。

作りながら、流れる水のはたらきのひとつ、「運搬」の話題に…

「食べている時の口の中って、いろいろ混ざるよね…」「川の中も流れで、混ぜられてる…」

「そうか、いろいろぶつかって角がとれて丸くなったりするんだ。」

「よくかむと、食べ物が小さくなる」「れきから、砂、泥へと、小さくなっていくのと似ているね。」

みんなで作った地層に地震が起こりました!

地層に力が加わり、断層ができました。盛り上げる土地、沈み込む土地の様子を観察します。

さて、ここからは自分用の地層デザート作りです。

地層ができるしくみを考えながら、自分で重ねます。

泥の層は、粘土質のイメージにマスカルポーネを使い、仕上げにココアパウダーをかけました。

甘~い甘~いお茶菓子の完成です。

ほんの少し、茶の湯(茶道)の話を…

千利休さん、お茶道具の名前や使い方などを紹介して…豆知識は、ほどほどに。

さあ、抹茶を飲もう!おいしくいただくために、デザートを先に食べて口の中を甘くします。

日蘭合作の一服のあとは、自分で抹茶を点てて飲んでみました。

社会で学んだこと、理科で学んだこと、つないで広げて深まったようです。

2024年10月17日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : ishida

家庭科 調理実習~離乳食・おやつ作り~

保育実習を控えて、調理実習を実施しました。

今まで、何度か技能実習はしましたが、このメンバーで調理実習をするのは、初めてです。

乳児とのふれあい体験では、ゲストの赤ちゃんに離乳食を食べてもらいます。

まずは、自分達で作って試食してみました。

【すりおろしリンゴ】と【ゆでキャベツのペースト】にチャレンジ!

月齢8カ月の赤ちゃん用の離乳食…

少し固形キャベツも残したペースト作りのため、ブレンダーに入れてつぶします。

幼児とのふれあい体験では、おやつを食べてもらいます。

そこで、食事の栄養を補う間食として、メニューを考えました。「野菜の栄養が摂れるものを…」と「幼児には甘い味のおやつがいいと思う。」で意見が分かれました。

保護者の願いは「野菜を食べる機会を…」であり、お子さんの好みはやはり「甘い味」でしょうか。

結果として、【ミニお好み焼き】と【スティック大学いも】の2品に決定! 

キャベツの細切りが難しいです…

粘り気や水分量の違いを試すために2種類のサツマイモを用意🍠硬いからから切るのに、一苦労

試食してみて…

「りんごは、予想通り」「キャベツは、茹でたては甘味があるんだ~」「キャベツ味、おいしい!」「大学いもにからめるタレの味は?いいかも!」「お好み焼きは、厚みがあると火が通りにくいから、生地を少なく小さめにしよう。」「火が通りやすくなるように、広げたら?」などなど、いろんな意見が出ました。

今回、とてもおいしくできあがりました。次回は、もっともっとおいしくなるでしょう!

家庭科 保育実習~乳児・幼児とのふれあい体験~

ゲストティーチャーを招いて、子育ての喜びや親の思い、ご苦労などを語っていただきました。

一緒に来校してくれたちっちゃなゲストティーチャーも元気な声を聞かせてくれました。

幼児になると恥ずかしがる姿も…遊びをきっかけに、一気に仲良くなれました!

★1時間目★乳児とのふれあい

乳児の抱っこ体験

あったか~い!軽~い!やわらか~い!

離乳食、食べてくれるかな?

★6時間目★幼児とのふれあい

準備しておいた生地を焼いて…「できたてを食べてね!」

「これ食べると、サッカーうまくなるよ!日本代表になれるよ!食べてみて!」

野菜が苦手な子が…ひとくち、パクッ!思わずみんなで拍手です👏

こんなに知らない人がいっぱいだと緊張するよね…

もう、十分に食べたかな?じゃあ、外で遊ぼうか!

サッカーや鬼ごっこをして遊びながら、いろいろ話しかけました。

年齢や性別が違う幼児は、どんなことに興味があるんだろう?

★生徒の感想より★

「(実際に近くで見て)赤ちゃんの特徴がたくさんみつかった。」

「寄り添って遊ぶのが大事なんだと分かった。身に付けていた物(をきっかけにする)とかで心を開いてくれてうれしかった。」

「子育ては大変そうだと思っていたが、大変さ以上の癒しがあるとわかった。成長している所を見ると乗り越えられる気持ちがわかった。」

「小さいって、本当にかわいくて、愛らしくて、家庭をもつっていいなと思います。」

ふれあいの中で見せる笑顔、話を聞く真剣な顔、率直な感想…随所に生徒達の学びが伺えました。

2024年9月9日 | カテゴリー : 中学部 | 投稿者 : ishida

学習したことを伝えたい!6年生、全校集会で発表!

学習内容が日常生活に活かせることは、学びの広がりになります。

6年生は「物の燃え方と空気」で学習したことが、避難訓練の行動のポイントにつながっていることに気付きました。そして、JSRのみんなに伝えたい!クイズにしたら、低学年の子もわかるかな?高学年なら、分かるよね?と、あれこれ考えて全校集会で発表の機会を得ました。

リハーサルをしながら、聞く相手のことを考えて、自分達で意見を出し合いました。

まず、立ち位置を考えました。「左右に立って、選択肢に近い人が手で指せば?」

スライドと合わせて、実物を見せることになりました。聞きなれない実験道具は、実物を動かして…

実験中の写真を使って説明したり、セミオーダー学習で理科を選んだ子の疑問とつないでみたりして、

ドキドキしながら発表が続きます。みんなが参加できるように試行錯誤した甲斐ありましたね。

避難訓練の時は、JSRで先生の引率のもとで避難しました。

自宅でも、お出かけ先でも、もしもの時には「こんなことに気をつけてね!」というメッセージも込めました。

「笑いがとれる部分」も盛り込んで、みんなにも楽しんでもらい自分達も楽しむことができ、

学びを深めることができました!

ろうそく以外も燃えるかな?

 6年「物の燃え方と空気」では、ろうそくを使って燃焼実験を行います。燃焼前後の空気の変化では、酸素が使われて減り、二酸化炭素が増えることを学びました。

 マッチで火をつける操作は、最初はちょっと怖い…でも、チャレンジして上手になりました!

 燃えさし入れに、火の消えたマッチを投入すると「ジュッ」と音がします。

 カ・イ・カ・ン(快感だそうです。)

 石灰水を扱う時は、保護メガネを使います。

 気体検知管の操作に、すっかり慣れました!

 黄色の本体に取り付ける手際がよくなり、次々に実験が進みます。

 気体検知管の両端のガラスを折る感触が、6年生は好きなんだそうです。

 実験のまとめをしていたら…「ろうそく以外の物を燃やしたら、どうだろう?」という疑問が!

 教科書には「ろうそくのほか、木や紙などが燃えるときにも…」と書かれていて、3種類の実験例が出ていますが、教科書を見ることなく6年生の疑問は次々にふくらみます。

 実験素材もいろいろ思い浮かびました。

 「マッチのもえさしの軸の木は、どうだろう?」「紙もいろいろあるけど…」

 「消しカスは?」「ラップは?セロテープは?」「布毛糸は?」「チョークは?」

 いろんな素材の燃焼実験にチャレンジします。自分達で分担を決めて、協力したり交替したりしてスムーズに実験が進みます。

 完全に燃えて炭化した「鉛筆の削りカス」のような燃え方のもの、溶けて丸まって煙を出すもの、マッチの炎に接したところだけ焦げるような燃え方のもの、燃えないもの…燃えるといっても、いろんな燃え方があることに気付きました。

 燃えなかったチョーク、アルミホイル、シャーペンの芯など。

 でも、チョークは黒くなった!

 実験中に燃焼さじが黒くなっていたことに気付き、ろうそくが燃えた後に出る「すす」が付いて黒くなっていたことを知りました。

 次々に疑問が浮かび、新たな実験につながる6年生の発想はスゴイ!

 教科書内容の発展実験から、たくさんの発見がありました!

2024年5月7日 | カテゴリー : 小学部 | 投稿者 : ishida

先輩から伝授する「顕微鏡の操作方法」

中学部理科のはじめの分野は「生命」で、動物・植物に関する学習で光学顕微鏡を扱います。主に中1「水中のプランクトン」で顕微鏡の操作に慣れ、中2「細胞のつくり」で自分でプレパラートを作って観察し、中3「細胞分裂」では既習内容を踏まえて観察します。

小学校高学年でも顕微鏡についてふれる場面がありますが、多くの児童が「顕微鏡?知ってるよ。使ったことがあるよ。」にとどまります。中学生でも、テストに向けた知識は十分でも技能の習得となると、なかなか難しいものです。

そこで、継続的・系統的な学びを目指して、異学年合同学習を始めてみました!

3年生は「教えるからには!」と、自主的に教科書を見て復習したり、頻繁に顕微鏡を操作して士気を高めていました。永久プレパラートでピントを合わせているうちに、光を通す仕組みがわかり…「これを見てみていいですか?」と差し出したのは半透明の付箋⁉

肉眼で紫に見える付箋が!ピンクに見える付箋が!

レンズから見える視野が、色素の点描になっていることに大興奮!自ら学び、大発見しました!

先輩達が自ら学びに向かう姿を見た1年生は…

授業の冒頭に映像を見て本日の観察対象をイメージした後は、3年生の出番です!

顕微鏡の箱の持ち方、本体の持ち方、顕微鏡の部分の名称、プレパラートについてなど、操作のポイントを説明しながらお手本を見せてくれました。続いて、1年生が実践して先輩達はアドバイスをしてくれました。

2024年5月1日 | カテゴリー : 中学部 | 投稿者 : ishida

この本、読んでみて!しおりも愛用してね!

本を「日本十進分類法」で分けると、「0 総記」「1 哲学」「2 歴史」「3 社会科学」「4 自然科学
「5 技術」「6 産業」「7 芸術」「8 言語」「9 文学」の10種類に大別されます。細かな分類をしていくと6800種類にもなるとか…。

これまでJSRでは、ジャンルを問わず自分の好きな本を1冊選び、中学部⇒高学年⇒中学年⇒低学年の順で「おすすめの本」を紹介してもらいました。

今日は、小2・3年生のおすすめ本の発表です。

発表した本について、階段近くの1階掲示板に紹介ポスターがあるので、見てください!

前期に続き、冬休み前に「しおりコンテスト第2弾」が開催されました。
第1回のエントリー数は、12作品。今回は、48作品の応募でした!!!
自分が作ったしおりは、後で自分用として名前入りでプレゼント。

冬休みの「読書ビンゴ」。ビンゴすると、しおりが景品になります。

ビンゴして欲しかったしおりをゲットした皆さん、おめでとう!

全校集会で、しおりコンテストの表彰をしました。

「最優秀賞」「優秀賞」「準優秀賞」それぞれ、図書委員のオリジナル賞状です。

図書室のスペースは以前より狭くなったけれど、書架が見やすくなるように整備され、
新刊が入って1月から貸し出しが始まりました。
ぜひ、いろいろな本を手にとって、読書に親しんでみてくださいね。

2024年2月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ishida

キャリア懇談会を終えて

 中学部では、進学への意識や学習への意欲を高めることを目的に、現役の高校生の経験談を聞く機会を設けています。今年度は、オンラインで日本の高校生にお話しを伺いました。

講師は、JSR在校生の姉にお願いしました。高校の定期テスト期間中で忙しい中、今回の講演会を快諾してくれました。

プレゼン資料や伝え方が上手で中学部の生徒にとってとてもわかりやすくプレゼンを進めてくれました。生徒たちの質問にも丁寧に答えてくれました。

インターナショナルスクールの経験もあり、インターの楽しさや授業の様子も紹介してくれました。

現在の高校生活の話題では、日々の友達との様子や学校行事も取り上げてくれました。

独学で進めた学習に使ったテキスト(実物)を提示してくれたり、日本の高校編入ならではの苦労も語ってくれたりしました。

色々な進路が考えられる中学生にとって、進路選択は大きな悩みの一つであると思います。

現役高校生から「今、やるべきことのヒント」や「大切にするべきこと」が語られることで、中学部の生徒たちが今後の進路を決めていく上で、とても有意義な時間となりました。

2024年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ishida

図書委員の読み聞かせ 第2弾

図書委員による読み聞かせ。今年度は、子ども達の意見から9月に続いて2回目の実施です!

朝読書の時間に「小学部1・2年生には小学部5・6年生」「小学部3・4年生には中学部2年生」が

行いました。

「どうぞのいす」(作 香山美子)

「三びきのやぎのがらがらどん」北欧民話(せたていじ 訳)

「おや おや おやつ」(作 庄司三智子)

「1つぶのおこめ」(作 デミ、さくまゆみこ 訳)

1粒の米がネズミ算式にどんどん増える!ページによっては、こんなに本が広がる!

(互いに読み聞かせ練習中)

「木を植えた男」(ジャン・ジオノ 原作)

長いお話なので、つづきはランチタイムのお楽しみ。

3・4年生への読み聞かせは、担任の先生に選んでもらった本でした。自然のたくましさ、人々の生き方、戦争など、少し難しいテーマでした。読み聞かせ練習をした中学生同士が「深い…いい話だ…」と感じいっていたのが印象的です。読み聞かせの活動を通して、新たな本との出会いが生まれました。

2023年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ishida

進路講演会 Hair artist来校

 人生について考え、職業をとらえるには、まだまだ漠然としたイメージの中学生。オランダ在住パリコレでも活躍する日本人ヘアメイクアーティストのHAKAH様をお迎えして、人生観・職業観を語っていただきました。

 華々しい成功体験の陰にある失敗談や挫折、人生の支えとなったもの等、生き方の道標のヒントを散りばめて対話しながら進めていただきました。

髪を大切にするオランダ流の工夫     ~ ヘアクリップの代用に「箸」~

 髪の上から手ぬぐいをかけて帽子をかぶる姿で登場

  紫外線に当たる髪の痛み方を調べるため、コットン1枚で保護した状態を自分の髪で実験中

髪を労わりながら、ヘアアレンジするテクニックを披露 生徒達も体験させてもらいました。

「一生懸命に何かを成し遂げるうちに、仲間がついてくる。そして、その仲間と一緒に喜ぶ楽しさは何にもかえがたい物だと感じました。」「苦と楽 (相対する中に立ち、苦労ばかりではない。楽しさだけでもない。)苦労の先には必ず反対である楽しい・幸せがある。」生徒の感想より

生徒達は、生き方・働き方の支えとなる考え方をとらえ、明るい光を見出す機会となりました。

2023年10月6日 | カテゴリー : 中学部 | 投稿者 : ishida